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天狼-LONEWOLF-天狼-LONEWOLF-
何気ないようでとても大切な日常と、大切な人たちとの絆
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5日金曜日、この日本当に、本当に、僕の仕事最後の日。

朝からちょっと変な落ち着かない気分で仕事に向かっていました。
結局人は来ず仕舞いです。
まあ正確に言うと「来させなかった」が正しいのかな……?

実は4日に以前面接をした27才の女性の方が来られたんですが、
お断りさせていただきました。

間接的にではありますが、僕が。

一日仕事を教えて、その様子を社長に電話で伝えたらお断りすることが決定。
もう罪悪感であっぷあっぷしてました(笑)
その人が長い間やっていたバイトを辞めて何社面接を受けたか知りませんが、
なかなか受からない辛さとか苦しさとか、僕もよく知っているので。
やるしかないのにやれないもどかしさも知っているので。

でも仕方がないじゃないですか。
1の仕事を教えても2の仕事をやったら1のことを何一つ覚えてないし。
「依頼書は上から順番に見てくださいね」と何度言ってもよく分からないところから目を通すし。
「いいですか?」「大丈夫ですか?」と訊いても返事はないし。
情報系の大学出てるのにエクセルの基本的な操作もできないし。

ちょっとこの人じゃ一人で仕事無理じゃね?
エクセルの基本から教えなきゃダメじゃね?日付足りないし。
と思ったんですから。

会社がどんだけ損しようと構いませんが、←
よくしてくださった上司や往復先、依頼先に迷惑をかける事を天秤にかけると、
適当なことは言えなかったんです。

そんな調子だったので教えるのとても苦労しました。
そして覚えてもらうためにほとんど指示しているだけで機械に触っていないので、
ちょっとフラストレーション堪ってました。
これをワーカーホリックというんでしょうか?(笑)


次の日の5日、往復先の方にお断りしたことをお伝えしたら
「まあそうなると思ってました」と言われました。
「ぼうっとしてる方だったもんね~」と(苦笑)
「まあ渡月ちゃんみたいな優秀な人は早々いないけどね」
「始めてすぐ覚えちゃったもんね~」と何故か話が僕を褒める方向に……///
こういう話になると、居たたまれなくなります///
でも、一日やってみてどうだったか、この会社怪しいからあまりお勧めできないけどと
訊いた時に「一人でやるのは難しい仕事ですね」「でもやるしかないので」
と言っていたことを思い出すと胸が痛みます。

そんなこんなで迎えた最終日は、ちょっと落ち着かない気分で過ごしました。
最終日で、おまけに事務所を閉める準備もあるので気遣ってくれたのかもしれませんが
依頼が少なくて、もっと増やしてくれても大丈夫なのにと思って走り回ってました。
今までの恩返しのつもりで頑張ろうと思っていたのに。
社長が「依頼少なくするよう言っといたから片付けでもボチボチしてって」と
言っていたんですが、ちょこちょこ入ってくるので無理です。
だったら仕事ガッツリ入れてくれた方がまだ楽です。正直。
そして。

「みんなと話しとったんやけど、1週間に1回でもできへんかな?」

無理です。4時半まで授業あるんで。

「それは無理やな~。じゃあ夏休みとか長期休暇だけでもしてもらえへんかな?」

一応授業料稼ぐためにもバイトするつもりなんで、確かな返事が出来ませんが……。
またできそうなら、その時ご連絡させていただきます。
と答えたものの、頭の中で計算しちゃいました。
バイトをしたとして給料は月4万ぐらい(友達情報)。
4月から3月までしたとすると44万。
もし長期休暇だけ仕事を請けたとして、月約20万で休みが夏冬合わせて4ヶ月あるから80万。
……かなり美味しい話しでは……?←

その後社長のお姉さんでもある経理担当の室長からも電話がありました。
「一度でいいから神龍さんに会ってみたかったわ~。私の携帯番号知っとったけ?
もし京都に来ることがあったら電話してな」
知ってますし行く機会も1年に2回ほどありますが、電話する予定はありません。


そんなこんなで往復先が閉まる時間5分前。
往復先の方たちに挨拶して回りました。
受付に行ったら呼びかけてくれて、奥にいた方たちがわざわざ仕事中断して
駆け足で来てくれて。
その走り方が忍者走りっぽくて他の人に突っ込まれて、それを笑って。

「勉強頑張ってね」
「自転車だから気をつけてね」
「先生になったらお祝いしなくちゃね~。何食べる?」
「結婚したら教えてね!」
「"あたしも再婚したら教えるね"って(笑)」
「ちょ、それ渡月ちゃん知らないから!」
「また遊びに来てね」
「(今まで)頑張った頑張った」

もう暖かくて。
もうひとつの受付の方にも挨拶に行ったのですが、こちらの皆さんは
まだ仕事に追われていて忙しそうで手が開いている方たちだけにしか
挨拶が出来ませんでした。

「こちらこそお世話になりました」
「勉強頑張ってね」
「また顔出してね。待ってるから」
「元気で頑張ってね」

そして帰って、依頼の回答をして、郵送準備を済ませて。
以前7時ぐらいに電話をかけたら帰っていた上司が、いつ帰ってしまうか分からなかったので、
落ち着いた後に電話をかけたら、
「こっちから電話するつもりだった」「まだいるから後からかけるわ」
と言われたので、集荷に来た郵便屋さんにも挨拶を済ませ、いつも通り仕事の後始末をし、
月末じゃないけど人がしばらくいないので月末と同じ処理をして。
そしたら本社の方から電話を受けました。

「今日までお世話になりました」
『いえいえ、こちらこそ本当にお世話になりました。Tさんには最初から迷惑掛けっぱなしで……』
「何言うとんねん(ボソッ)」
『よくしていただいたのに、結局またご迷惑をおかけすることになって……』
「何言うとんねん(ボソッ)」

なんだろう、このやり取り。
でもその言い方が、すっごく泣きそうになりました。

「一時期体調悪い時があったみたいやから途中で倒れたらどうしようかと思ってたけど
最後まで頑張ってくれて助かりました」

もう泣きそうなんですけど……!!
仕事始めたばかりでまだ2人だった時、急に気分が悪くなって早退まではしなかったものの
少しの間消えてたことが1度だけあったんですが、ずっと気にしててくださったんですね。

「大学院行くなんて凄いな。やっぱ法曹界目指してんの?頑張ってな」

ごめんなさい、嘘なんです……!!(泣)
実は往復先にも会社にも専門学校へ行くとは言いづらくて大学院に行くと嘘を吐いています。
でも本当のことを言っていたら――――――、
きっとこんな感動的な最後は向かえなかったんじゃないかと……


その後、ちょっと泣きながら自分が使っていた机の中身を全て出し、少し部屋を整理して、
掃除機をかけて、本社にも挨拶文をFAXして。

そしたら本社から電話が。
前に上司だった女性の方からで、こないだ簡単な挨拶は済ませたんですが
またかな?と思ったら。とても不機嫌に。
「先方が所有者が違うのが送られてきてるって言ってるんですけど、どういうことですか?」
もう涙なんて引っ込みましたよ一瞬で。最後の最後でやらかしたのか!!?
そう思って依頼書を確認したんですが、特に指示はなくて、
そもそも所有者自体書いてなくて……
その旨電話で説明し、依頼書をその人宛にFAXしました。
その後、連絡がなかったので多分話はついたんでしょう。
前もあったんですが、「さっきの件は大丈夫ですので」とか連絡ほしいです。困ります。


と、なんやかんやありましたが、8時頃全て終わったので最後に社長に挨拶をしようと
電話をしたんですが出たのは違う人で、社長は出張で出ていて終日戻らないとのこと。

そういうことは言っておこう社長!!!

携帯に掛けても出なかったので留守電に伝言を残して、
携帯の電源すぐ切りってやりました。←
思ったより荷物が多くて明日取りに来ることにしましたが、今日で最後。
本当に会社はとてつもなく怪しかったけど、本当にいい人たちに会えました。
そんな人に嘘を吐いてしまってかなり良心が抉られましたが、それでも僕は行きます。


何かを得るためには何かを失う。
違う道に進むということは、それまでの関係やら得てきたものを切り捨てるということ。

夢に進むチャンスを得た代わりに、それなりに幸せだったぬるま湯の世界を失った。
法の道から声の道に進むために、大学の先生や
職場の今までよくしてくださった方たちを切り捨てた。

自分で進む道を決めたのは初めてで、とても怖い。
今までは誰かに決めてもらって進んできた道だったから。
それでも背中を押してくれる人がいたから。
僕の声は特徴的だから似合いそうと言ってくれる人がいたから。

どこまで行けるか分からないし。
どうなるか分からないけれど。
行けるところまで行ってみます。行ってきます。
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お疲れ様でした
こんばんは、渡月!お邪魔してます。
お仕事、本当にお疲れ様でした…!!!!

ブログを拝見していて、いつも目が回るような忙しさが伝わってきて、倒れてしまわれるのではないかと心配していました。渡月はいつも頑張っていて、一生懸命で…本当にすごいと思います。そんな渡月が、仕事場や往復先の方々も好きだったんじゃないかな、と勝手に思いました。
最初から最後まで大変だったと思いますが、本当にお疲れ様でした。
しかし社長さん…!最後の最後でまた色々あって社長さんもいらっしゃらないとは…!残念でしたね…(´・ω・`)


何かを得るために何かを失うことは、確かにあると思います。
目に見えて失くしてしまうものは多いかもしれない。けれど、培ってきたものやこれまで頑張ったことは、決してなくならないはずです。これから先、きっとどこかで力になってくれるはずです。
頑張ってきた事実が、渡月を少しでも支えてくれるはずだと、信じています。

切り捨てざるをえなかったものが、歩みを進める渡月の足を止めさせてしまうかもしれない。
それでも、大きな勇気をもった渡月の決断が、きっと何度でも背中を押してくれるはずです。


知らない世界は、とても怖いです。
怖かったら、言えばいいんです。弱音を吐いたって、いいんです。
だって、渡月が言ってくれたんです。
「大丈夫」って。「僕がいますよ」って。
渡月にだって、そんな人が居るはずです。立ち止まってしまっても、そっと傍に居てくれるひとが、居るはずです。

分からない「未来」は不安がいっぱいです。
でも、行きたい道を見つけたなら、進んでみる価値はとってもあると思います。

がんばれ。がんばれ。

頑張る渡月を、私は精一杯の気持ちで、応援します。
行ってらっしゃい!
佑稀 2013/04/09(Tue)20:40:30 編集
ありがとうございます!
こんばんは、佑稀v
いらっしゃいませ。
そして、ありがとうございます^^*


心配してくださって、ありがとうございました。
ここで愚痴らせていただいて、その度に佑稀が愚痴を聞いてくださったので
なんとかここまで来ることができました。
いえいえ、僕程度、頑張り屋さんの佑稀には負けますよ……///
ああ、あの社長は出張で出た先が近くじゃないと顔出さない人でしたから……(遠い目)
以前長くやられていた方が辞められる時も顔出さなかったくらいですからね。


そうですね、どこかで活きてくれるといいですね。
活かすも殺すも僕次第ではありますが、気付かないうちに何かしらの力を発揮してくれることを期待していますbb(笑/他人任せ)


後ろめたさというのが一番近い感覚かもしれません。
確かに、それが僕の後ろ髪を引きますが、背中を優しくも心強く押してくれる佑稀がいるので、
自分が進んでみたいと思った直感を信じて進んで行こうと思います。
僕にもそんな人がいるはず、ですか……。
そこは「私がいる」とは言ってくれないんですね……なんて、ちょっと意地悪言いました^^
ごめんなさい(土下座)
一緒に頑張るんですもんね。
大丈夫、佑稀の存在が僕を支えてくれている。
だから僕は今ここに立っていられるんです。
傍にいてくれることが分かっているから、僕は頑張ろうと思えるんです。
何があるかわからない真っ暗な道でも、佑稀と交わした約束という灯火があるから進んで行けるんです。


佑稀のブログでのコメントでは、余計なお世話というか要らぬ世話をしてしまい、すみませんでした。
(そして、灰李ちゃん勘違い事件も大変失礼しました……!!灰李ちゃんが好きなものでフィルターが勝手に発動してしまいました/土下座)
ウズウズしてるのはいいことですね。
いい感じにスタートエネルギーが貯まっている証拠です。
きっといいスタートが切れますよ。
佑稀の作品がたくさん読めるなんて夢のようです……!!
第一ファンとして、応援しながら心待ちにしてますv

佑稀には大分先に進まれてしまっていますから、待っててくださいね!
追いついて必ず隣に並んでみせます!!
だから、今はウズウズしながら待っててくださいね^^(笑)

佑稀の応援を胸に、行ってきますっ!!
佑稀も、体に気をつけていってらっしゃい!!

嬉しいコメントの数々、どうもありがとうございました……!
史依(しい)  2013/04/10(Wed)00:27:09
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